「お父さんが来た」—ソ・ジソブが紡ぐ必然性。SBS『キム部長』が2年ぶりに視聴率20%ドラマを復活させた
SBS『キム部長』がシーズン20%の視聴率を突破した。タイトルロールを演じるソ・ジソブの表現力と身体性が、この物語に説得力を与えている。娘との複雑な感情を少ない台詞と表情・仕草で重層的に表現する演技は、同じ台詞「お父さんが来た」を異なる感情で何度も響かせる。制作スタジオS、イ・スンヨン監督によるアクションシーンの映像的な工夫とあわせて、『탈TV時代』においても視聴者の共感と共憤を生み出した。
SBS『キム部長』の最も象徴的な台詞が「お父さんが来た」だ。その重みゆえに「タイトルを『お父さんが来た』にしても良かった」という声が上がっている。
キム部長は寡黙な男だ。人間関係を最小限に抑え、ほとんど言葉を交わさない。自らの正体が明かされれば、娘が危険に晒される可能性があるためだ。だが思春期に入った娘にだけは、もう一言でも多く言葉を交わそうと努力する父の姿は胸を打つ。
学校暴力の被害者である娘を信じながらも、加害者の前に膝をついて娘を恥ずかしい思いにさせてしまった。加害者たちはより傲慢になり、暴力を受けていた娘が誘拐・失踪する。その時に爆発する父の怒りが、ファンタジーである『キム部長』に必然性を与える。あらゆる父と娘、そしてその家族たちが共感し、共に怒りを覚えた。『탈TV時代』にもかかわらず、一気に視聴率20%の天井を突き抜けた原動力である。
ソ・ジソブのアクションは言うまでもない。ボクシングで鍛え上げた彼の動きに過剰さはない。全身を使いながら、一つの無駄な仕草もない。抑制された動作は、むしろ強力な打撃感として発現される。台詞は少ないが、彼は表情と身体で無数の台詞を投げかける。
ソ・ジソブは1990年代の表現で『青春スター』出身だ。当時のトップスターの登竜門だった有名ジーンズブランドのモデルで俳優デビューし、順調に活躍を重ねた。そして30年が経った。彼はもはや『青春スター』に留まらないことを明言している。
中高生の娘を持つ父親を演じることは、簡単な選択ではなかったはずだ。『父親』というイメージを選ぶことは、配優として捨てるべき別のイメージが生まれるということだからだ。だが彼は自分の年代に合った役割を自分自身のやり方で消化し、自らの価値をさらに固めている。
SBSは今年『神と法律事務所』から『素敵な新世界』『キム部長』と3連続二桁視聴率を達成し、地上波ドラマの矜持を保ち続けている。『キム部長』は10部構成で比較的短く編成されながらも、続編制作が確実視されている。
出典: Daum (https://v.daum.net/v/20260718114528171)